髪が抜けることには敏感でも、“生える”仕組みについては無関心ではありませんか? 髪が生えるメカニズムを知るためには、まず「髪の構造」について理解することが必要です。
● 髪は皮膚が変化してできたもの「皮膚」と聞いて、最初にどこを思い浮かべますか?
腕? 足? が浮かんだ人は一般的。「髪」と直感できた人は、かなりの“通”です。
髪は皮膚の角質が分化してできた角質性の付属物にあたり、本来の目的は感覚としての働き、頭皮の保護、保温などです。しかし現状、髪は“美意識上の意義”が最も高いようです。
毛髪は大きく分けて2つのパートに分かれます。1つは、頭皮から出ている部分で“毛管”といいます。普段私たちが整髪をしたり、パーマやカラーをしたりする部分です。そしてもう1つは頭皮の下にある“毛根”と呼ばれる部分です。髪が伸びるのはこのうちの毛根部分にあたります。
● 髪が伸びる(生える)仕組み毛根部分の根元に「毛球」と呼ばれるたまねぎ状をした丸い部分があります。そこで髪の元は作られます。
(1) 毛球内にある“毛乳頭”が、血液から栄養分を必要な形に変えて“毛母細胞”に補給
(2) 栄養を受けた毛母細胞が分裂を繰り返す
(3) 分裂により増殖した毛母細胞が頭皮に向かって押し上げられる
(4) 押し上げられる過程で細胞が水分を失い、角化して髪になる
これが髪の伸びるメカニズムです。
ここで豆知識を一つ。植物と髪、同じように縦に成長するので同一のイメージをお持ちかもしれませんが、大きな違いがあります。それは、植物は、成長することによって先端部分が伸びていくのに対し、髪は根元から伸びるという点です。つまり、髪にとって毛乳頭がとても大事な役目をはたしているのです。
(引用元:
役立つ髪の知識)
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